マクロビ講師の母ちゃんによるシンプルなくらしとこそだて

『打ちのめされるようなすごい本』米原万里


もうタイトルそのまんまなんですけど、表紙をみたら、ぐっと引き寄せられちゃった。

え、だって、それって何!?でしょ。
Kindleでもあるよ。

米原万里って知ってる?

詳しいプロフィールは公式HPでどうぞ。

簡単にいうと、プーチンやエリツィンが名指しで指名してくるようなロシア語の通訳者

日露通訳の第一人者とも言われた女性なんだけど、その合間を縫って文筆活動、そして書評にも精を出すようになっていった。

その結果が、この本。

読書日記と書評の全てが掲載。

万里さんが読んだ本の日記も、やっぱり書評みたいなものなんだけど、それ以外にも雑誌や新聞に掲載された長短の様々な書評の全てが掲載されている。

なぜ通訳者の書評が、これほどの魅力をもつのだろう?

なんとなく通訳と書評というのは、相入れない、相反するもののような気がしてしまうのだが、彼女の文章は痛快でユーモアがあり、また教養の深さを感じさせるので、新たな本への興味をぐっと掻き立てられる

私もぱらっとめくったページの書評のおかげで、何冊新しい著者を知り、読み始めてしまったことか。

通訳という透明な存在

井上ひさしが解説で、”彼女の持論”を元に分析をしている。

通訳は「Aという言語とBという言語の間に透明のままでいなければならない存在」なのだが、書評家はその反対に、Aという書物とぶつかって、Bという書評を産み出す。ぶつかるためには透明ではいられない。むしろ頑丈な岩石にならねばならない。通訳生活を長く続けているうちに、彼女は透明でいることに耐えられなくなり。その反作用として、書評家という名の堅い岩石になるのを好んだのではなかろうか。そして逆の位置に立っても、彼女は優秀だった。

通訳という透明な存在。

ぶつかりあって産み出す書評家という存在。

もっと彼女を知りたくなっちゃった。

いくつか出ている対談やエッセイなども、やっぱり読んでみよう。

題名がまず、すごいよね。笑
不実な美女か貞淑な醜女(ブス)か (新潮文庫)
嘘つきアーニャの真っ赤な真実 (角川文庫)

米原万里展が渋谷で開催

今、彼女を知りたくなったあなたはラッキー。

4月14日から渋谷で<米原万里展>が開催されるそうだ。

15日の福岡伸一さんのトークイベント、行きたいな〜。
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米原万里展 ~ロシア語通訳から作家へ
開館日時:2017年4月14日(金)~4月27日(木)
会場:ギャラリー大和田(渋谷区文化総合センター大和田 2階)
入場料:500円

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トークイベントもあるよ。
4月15日(土)14時~ 福岡伸一×河野通和
4月23日(日)14時~ 井上ユリ×宇野淑子
(参加費は、入場料プラス500円)
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分厚い上に、頻繁に新たな本の検索の旅に出てしまうので、なかなか読み進められないが、久しぶりにこれはじっくり時間をかけて楽しみたいと思える、バイブル本に出会えたのがとっても嬉しい。

 

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