マクロビ講師の母ちゃんによるシンプルなくらしとこそだて

本当はひどかった昔の日本ー古典文学で知るしたたかな日本人


目次

大塚ひかりって知ってる?

源氏物語を改めて読みたいなと思っていた時にみつけたのですが、古典を中学生くらいの頃から”むふむふ”言いながら読んでいたという、だい〜ぶ変わった女性です。

“むふむふ”言いながら古典を読む!?

源氏物語もそうですが、古典文学って恋愛話が多いんですよね。

艶かしくて、変にリアルで、でも、現代語じゃなくてピンとこない人にとっては堅苦しい文章にも見えるから学校の教科書にも載っちゃったりするけど、昔の恋愛小説だったりするわけです。

それが好きで好きで色々読み漁っていた学生時代・・・

が発展して、

こんな本を出しちゃうような人。オモシロイよね。笑

この調子で源氏物語を現代語訳したのがこちら。

引き歌の説明、登場人物の心理、その一節がどんな意味をもつか、原文ではどう表現されているか……など、感 興を殺がずに解説し、物語が頭に入りやすいように、楽しみが増幅するようにつとめた「読みの手引き」
筑摩書房HP

「ひかりナビ」という解説が随所に織り込まれた上に、訳者お手製の「光源氏のセックス年表」「薫のセックスレス年表」なんかまで掲載されてます。

※今年でた酒井順子の「源氏姉妹」にも、「光源氏のセックス年表」が載ってるそうですよ。真似!?

こんな本もあるよ。笑

あ、で、今回の本題は源氏物語じゃなくて、こちらの本。

知らぬ間に文庫も出てた!!

っていうことは、結構売れてるのかな。

古典文学を読むと、昔の日本も今と同じってことがわかる

ニュースとかみてると、いつもいつも「昔に比べて最近は・・・」みたいな話が多いけど、昔っていつ!?って思っちゃう。

あなたたちが若かった頃?

それとも、親から聞いた、生まれる前の時代の話?

それとも、江戸時代とか、古典とかに出てきちゃうくらいの時代の話?

聞かないけど、ほとんどの場合はただのイメージだし、記憶を美化してるだけな場合も多い。

だって、史実を調べてみると、今がいいとも言わないけど、昔の方がいいって思うことって、実際はほとんどなくない?

っていうのを、徹底的に、古典文学からこんな事例もあるよ、あんな事例もあるよと書いてくれているのがこの『本当はひどかった昔の日本: 古典文学で知るしたたかな日本人』なのです。

目次をみるだけでびっくり!昔と今はどこが違う!?

第一章 捨て子、育児放棄(ネグレクト)満載の社会ー昔もあった大阪二児餓死事件

ー私は若いころ、とっかえひっかえ男と関係し、インランで、幼い子を棄て、男と寝た。長い間、子は父に飢えていたー『日本霊異記

第二章 昔もあった電車内ベビーカー的論争ー「夜泣きがうるさい」と子を捨てるようシングルマザーに迫る村人たち

ー夜泣きする子がいると七浦七里枯れるという。その子を捨てぬなら、とうしん太夫(だゆう)ともども、この浦で安全に暮らすことはできないぞー『かるかや』←unlimited無料

第三章 虐待天国江戸時代ー伝統的「貧困ビジネス」の実態

ー捨てられている子をもらい取って飢えさせ、もっぱら養育費を貪ることばかりしていたので、いつとはなしに人が知って、”子貰婆”ともあだ名していたがー『雲萍雑志

第四章 本当はもろかった昔の「家族」ー虐待の連鎖も描かれていた『東海道四谷怪談』

ーお熊「ええ、お前さんがそのように甘やかすから、とかく行商に出ても銭をくすねて買い食いばかりしやがる。さあ銭をどこに隠した。出さないか、この餓鬼は、出しやがらねぇのか」と、つねるー『東海道四谷怪談

第五章 マタハラと呼ぶにはあまりに残酷な「妊婦いじめ」

ー横腹をしたたかに蹴ったものだから、ああ、いたわしいことよ、たちまち藻の花の横腹が破れ、破れ目から血に染まってでてきたのは男子と見え、まだ産み月にはなっていなかったものの五体満足で、ただ目があいていないというだけー『梅花氷裂』

第六章 毒親だらけの近松もの

ー傍若無人の継父はせせら笑って、「ようぬかすな。盗人の昼寝にも当てがあるんだ。お前の母にはなんの見込みもないけれど、お前を売って食うために夫婦になった」ー『長町女腹切』←unlimited無料

第七章 昔もあった介護地獄ー舌切り雀の真実

ー隣に住んでいた女は、子どもに、「同じ年寄りでも、隣の人はあんななのに、大したことは何もおできにならない」などと言われてー『宇治捨遺物語』

第八章 昔もあったブラック企業ーリアル奴隷の悲惨な日々

ー「お前らがこの麦を蒔かぬなら、妻や子供をつかまえて、耳を切り、鼻を削ぎ、髪を切って尼にして、縄で縛って痛めつけるぞ」とひどく責められるので、御材木の納入はますます遅くなってしまいました。その上、百姓の在家一宇を、地頭殿が壊して持って行ってしまいましたー『紀伊阿氐河庄百姓等申状』

第九章 昔もいた?角田美代子ー家族同士の殺戮という究極の残酷

ー太布をとらえて引っ立てて、国分寺の広庭に、五尺の穴を掘り、肩から下を土に埋め、竹の鋸をこしらえて、「断じて他人に引かせるな。子どもに引かせて、つらい目にあわせてやれ」とのご命令であるー『さんせう太布』

第十章 いにしえのストーカー殺人に学ぶ傾向と対策

ー夫のアメノヒホコはその妻が逃げたことを聞き知って、すぐに追って渡来して、難波に入ろうとしたところ、その”渡の神”が行く手を塞いで入れさせなかったー『古事記

第十一章 若者はいつだって残酷ー「英雄」か「キレやすい若者か」

ー明け方、兄が厠に入った時、待ち伏せしてとらえ、つかみつぶして、手足をもぎ取って、薦に包んで投げ捨てましたー『古事記

第十二章 心の病は近代文明病にあらず

ーにわかに起き上がり、大きな伏籠の下にあった香炉を取ると、殿の後ろに近づいて、さっと中の杯を浴びせかけましたー『源氏物語

第十三章 動物虐待は日常茶飯事ーそして極端なペット愛好

ーこの翁まろを打ち懲らしめて犬島へ流せ、今すぐー『枕草子

第十四章 究極の見た目社会だった平安中期

ーまずとてもおかしなことに、東宮は「東宮学士の前では漢文を読まない、大将や源中納言となら漢文も読むし、なんでも習いたい、顔の醜い人とは向き合いたくない、いらつく」ということのようですー『うつほ物語

第十五章 昔から、金の世の中

ーどうか、銅銭万貫と、白米万石と、美しい女を、たくさんお恵みくださいー『日本霊異記

昔と比較されるストレスから解放された!?

目次をみるだけでも、昔は良かった幻想から軽く解放されたと思うけど、本文中にはもっともっとたくさんの古典中のひどい事例がたくさん載ってます。

現代では想像できないほどの内容も多いけど、戦争をしていた時代ならもしかすると普通なのかもしれないと思う内容もちらほら。

だから、現代も悪くていいというわけでは全くなく、よりよくするためには?

今、私ができることは?

を考えることはとっても大切。

ただ、ただの幻想にとらわれて心と体が苦しくなるのはもったいない。

幻想から解放してくれる力を、この本は持ってるよ。

ひかりさんのあとがきより

結婚するのは難しいのが当たり前、結婚できても夫婦や親子がぶつかり合うのがデフォルトなのです。

トラブルは必ず起きるという前提で、ものごとを考えていけば、何か起きた時、対処もしやすいでしょうし、何も起きなければそれは凄いことだと、今の自分をもっと誇りに思うこともできるでしょう。

「昔は良かった」の嘘を知ることは、たくましく、したたかだった先祖のパワーを知ることでもあり、肩の力を抜いて今を生きることにつながるのです。

どんな結果だって、全て正解!

辛い現実にも、楽しい結果にも、みーんな意味がある。

過去にとらわれることなく、今を生きていこうね。

最後に、大塚ひかり総復習

今回紹介した本は、

だけど、密かにみんなに読んで欲しいのは、

これとかを読んだ上での源氏物語。

そして実は、こんなのもあるんです・・・

本当はエロかった・・・笑

 

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