【レビュー】聴覚障害をエンターテイメントに昇華〜「ダイアログ・イン・サイレンス」@新宿NEWoMan

母ちゃん

こんにちは!5児母のクレイジー母ちゃん@muji_seikatsuです。

偶然新宿駅の構内で見かけた、「ダイアログ・イン・サイレンス」のポスター。

「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」は何年か前に体験したことがあるけれど、「ダイアログ・イン・サイレンス」とは聞きなれない言葉。いつのまにシリーズが増えたのだろう。

と調べてみると、なんとシリーズは3種類にまで増えて、来年には専用のミュージアムがオープン予定だそうです。

期間限定の新宿での開催期間はもうすぐ終了だけど、ダメ元で確認してみた予約サイトでは、なんと3人の空きがあったので、小学6年生の息子と一緒に体験してきました。

聴覚障害をエンターテイメントに昇華〜「ダイアログ・イン・サイレンス」@新宿NEWoMan

2017年、2018年の2回の夏に渡って、期間限定で開催されてきた「ダイアログ・イン・サイレンス」ですが、既に1万人以上が体験してるのだそうです。

2019年も8月9日〜18日の期間限定で、LUMINE 0 NEWoMan新宿にて開催されていました。

「ダイアログ・イン・サイレンス」とは?

ダイアログシリーズの第一弾である「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」は、真っ暗闇の中で視覚障害のプロフェッショナルであるアテンドによって、見えない世界を楽しむエンターテイメントでした。

そして、今回体験した「ダイアログ・イン・サイエンス」は、「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」の聴覚版。

聞こえない世界の中で聴覚障害のプロフェッショナルであるアテンドによって、聞こえない世界を楽しむエンターテイメントです。

ここで私がしつこく「エンターテイメント」と言っているのには理由があるのですが、その理由はなんだと思いますか?

“脇本さん:私たちは、「ダイアログ・イン・サイレンス」を“ソーシャルエンターテイメント”と呼んでいるんです。このイベントは、あくまでもエンターテイメントである、と。障害者の世界を疑似体験する、というと、どうしてもその困難さや苦しさにスポットが当たってしまいがち。でも、私たちは彼らが持つ文化と対等に出会うことで、私たちの世界がもっと楽しく豊かになる、ということを伝えたい。

「ダイアログ・イン・サイレンス」であれば、アテンドをするのはみんな聴覚障害のある人たちです。彼らは「音のない世界」を生きるプロフェッショナル。その魅力を感じてもらうことで、さまざまな文化を感じ交流することは、なんだか楽しく素敵なことなんだということを届けていきたいんです。”

出典:聴覚障害者は、音のない世界を生きる“プロフェッショナル”だーー無音のエンターテイメント「ダイアログ・イン・サイレンス」

広報を務める脇本さんの言葉にもあるように、「ダイアログ・イン・サイレンス」はあくまでもエンターテイメントなんです。

障害がある人たちの辛さや苦しさを知るのではなく、彼らの感じている世界の魅力に楽しく触れることができるのがダイアログシリーズの特徴です。

音声会話も手話もNGの世界

「ダイアログ・イン・サイレンス」の体験中は通常写真が撮れないので、実際の様子はこちらの動画やsoarさんによる体験レポの記事をみてみてください。

参考

聴覚障害者は、音のない世界を生きる“プロフェッショナル”だーー無音のエンターテイメント「ダイアログ・イン・サイレンス」soar

音声会話も手話もない世界は、表情とボディランゲージによって会話が繰り広げられます。

笑顔やグー👍の合図が、とても安心感に繋がること。

目を合わせないと、相手と意思の疎通ができないこと。

無表情や動きのない状態では、何も伝わらないこと。

そんな気づきが、時間が経つにつれてどんどん増えていきます。

聴こえることで見逃しがちな豊かな世界を、気づくきっかけになりました。

日本人の感性とも合っている

日本人はボディランゲージが少ないし、表情も少ないから「ダイアログ・イン・サイレンス」は合わないのでは?と当初開発者の方は思っておられたようです。

でも、静寂の世界や表情の機微は日本人の得意とするところであり、サイレンスは日本人の感性とも合っているものです。

私は「ダイアログ・イン・サイレンス」で、外国人のような大げさな表現ではなく、日本人らしいしぐさの中で、伝え、伝わる世界を楽しむことができました。

楽しいから子どもにも伝わる「ダイアログ・イン・サイレンス」

子どもには、教訓を垂れて伝えるよりも、楽しみながら感じられるようにしてあげるとよく伝わります。

ダイアログシリーズはエンターテイメントなので、子どもが楽しみながら音のない世界、聴覚障害を受け入れることができます。

体験の最後では、声を出して体験の感想をみんなでダイアログ(対話)するのですが、その時にアテンドしてくれたかりんさんが言っていたこんなエピソードが私にはとても印象的でした。

日常生活で困ることは、台風などの災害時の交通情報などです。駅の掲示板の文字情報はリアルタイムではなく、今、どうなっているかの情報は全て音声での放送のみです。

誰かに声をかけて聞くことが多いのですが、最近はみんなスマホをみながら下を向いているので話しかけにくいです。

地震などの災害時にも、聴覚障害を持った人が情報を手に入れにくくて困るという話は聞いたことがあったのですが、実際に目の前の人が困っていると知ったことで、災害時の私の行動が少し変わるかもしれないなと感じました。

そんなことは考えたこともなかった息子の行動は、もっと大きく変わるかもしれません。

母ちゃん

最近の世の中は、大量の情報であふれていますが、やはり体験というのは人に大きく影響を与え、強く残るものです。

情報だけではなく、あらゆる体験を子どもにはもちろん、大人の私もどんどんしていきたいと思います!

興味がある方は、ダイアログ・イン・ザ・ダークの本、読んでみてください。

中古しかありませんが、茂木さんの体験談もあります。

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